1 社員のやる気の引き出し方
よく会議中に社長や部長が「おまえら、やる気あるのか?」と怒鳴っている光景を見かけます。怒鳴ったところで社員のやる気が出るわけではないということがわかっているのについやってしまうのですね。何かあるとついつい癖で「本気でやっているのか?」と怒鳴ってしまうのは、実は逆効果だったりします。そんなことをしても社員のやる気が出るわけではありません。
「社員のやる気を上げるにはどうしたらいいのか」というのは、経営者・管理職にとって共通の悩みであり、永遠の課題です。
モチベーションを上げるためには、まず、働く理由(動機)を探ることが大切です。モチベーションが下っているスタッフに対して、まず、その対象となる人の働く動機が、「金銭的動機」なのか「社会的動機(集団への帰属意識)」なのか「自己実現の動機」なのかを知る必要があります。
そして次にその動機にあわせて効果的なインセンティブを与えなければなりません。そうしないと的外れなインセンティブとなり、費用だけかかって効果のない結果となってしまいます。
そのインセンティブですが、大きく分けて5つあります。これらを組み合わせ、優先順位を考える必要があります。5つのインセンティブとは具体的には次のとおりです。