流し読みでわかる営業力強化法(9)
~提案営業を極める~
流し読みでわかる営業力強化法の第9回目は、「提案営業を極める―数字が上がる!“問題解決型提案営業”のすすめ」(同友館、2006年)です。
著者の田中浩は、1962年生まれで、1997年から中小企業診断士として独立して研修コンサルタントとして活躍しています。
今回は、この著書の中から、プレゼンテーションのテクニックを紹介します(一部、補足している箇所もあります)。
プレゼンテーションは、基本的に、①序論、②本論、③結論(+④質疑応答)の段取りで行うと、相手に分かりやすく伝えることができます。
1.序論
①印象づける自己紹介をする
-いわゆる「つかみ」の部分です。とおり一編の自己紹介に終わることなく工夫が大切です。「今日お集まりの皆様は、最近、○○のことでお困りではありませんか」などとプレゼンテーションのテーマに関連する質問を投げかけることも有効です。
②プレゼンテーションの目的、意義を伝える
-相手のメリットや利益もさりげなく伝えましょう。
③テーマと結論を明確にする
-何について話すか、何を伝えたいのかを事前に話すことで、相手は不安感が払拭され、落ち着いて話を聞いてくれるようになります。
④タイムスケジュールに触れる
-全体的な流れと時間配分を示すことで相手に安心感を与えることができます。
⑤本論の予告をする
-本論の全体像を簡単に説明することがポイントです。
2.本論
①理路整然と話しをする
-その為には、話す内容を図解してみる、文章にしてみるなどの努力が効果的です。
②重要なことは繰り返し話をする
-3回は話すようにしましょう。ある調査によると20分後には聞いた内容の42%が忘れてしまうそうです。
③専門用語の使用に注意する
-専門用語は、やさしい言葉に言い換えるなどの配慮が重要です。
④比喩や事例で説明する
-特に成功事例は有効です
⑤わかりやすく伝える
-子供や配偶者などを相手にしてプレゼンの練習をして、理解度を確認すると良いでしょう。